市販されている手ぬぐいのほとんどが「注染(ちゅうせん・そそぎぞめ)」と「手捺染(てなっせん )」という 2 種類の方法で染められています。
注染は染料、手捺染は顔料を使用しております。基本的にmomiの手ぬぐいは注染で染めていますが、のれんなど野外で使用するもので、色落ちしないように質感よりも耐久性を重視する場合や、デザインの再現性で手捺染でしか表現できないものは、手捺染で染めています。
それぞれ染め方が異なり、質感を重視される場合は注染、デザインや色の表現方法によって手捺染でしか表現できないものもは手捺染と、オリジナルデザインのオーダーの場合、お客様のご要望で使い分けています。
◎それぞれの特性を下記にまとめていますので、ご覧ください。
注染(ちゅうせん)と手捺染(てなっせん)比較表
| 注染(ちゅうせん) | 手捺染(てなっせん) | |
|---|---|---|
| 肌触り | とても良い | 色面積が多いほどごわごわ感がある |
| 繊 維 | 繊維がつぶれてなく 吸水性に優れている |
繊維の上に塗料がつくため 繊維がつぶれ吸水性に劣る |
| 柄表現 | 隣接している色柄の染分けが難しい | 色柄の表現に不得手がない |
| 表 裏 | 表裏も同様に染まる | 表は濃く、裏は薄い |
| 染 料 | 染料 | 顔料 |
| 色落ち | 若干あせてくる 使い込むほどに色が落ち着き 味わいがでる |
色落ちしない 使い込むと塗料がとれたように ひび割れすることがある |
| 価 格 | 高い | 安い |
| その他 | 染めににじみがでる(個性) | 均一な仕上がり |
注染(ちゅうせん・そそぎぞめ)染めの良さ
注染とは、防染糊を置いた布に染料を注ぎ、生地の下からコンプレッサーで吸引してその染料をしみこませる過程を、表と裏の二度行う染色方法です。下から真空ポンプの力でシュッと染料を抜きながら染めますから、糸を傷めず、生地の目(すき間)をつぶさず染め上げます。柄の輪郭のゆがみも,染料のにじみも出ないプリントに比べると、一枚として同じものが作れない注染による染め物は、深い味わいがあります。
しかも、プリントでは表裏がはっきりしますが、注染は両側から染めるため、表も裏もありません。裏・表が無いという特長は、ゆかたはもちろん、手ぬぐい、のれん、カーテン、タペストリなどの用途にも活かすことができます。
注染の場合は、その特性から、機械プリントのように細かい柄が自由自在というわけにはいきませんが、やわらかい自然な風合いを楽しめることができます。
手捺染(てなっせん)染めの良さ
手捺染とは、1色ごとに型を作り、色糊をへらで刷り込むことによって生地に一色づつ色を浸透させる製法です。手捺染は染料で染める場合と顔料で染める場合があります。色糊を生地の上から刷り込んで染めるため、生地に表裏がありますが、注染では表現する事が難しい細かい柄や多色使いのものも表現でき、デザイン性の高いものを製作することが可能です。
手捺染は色ごとに型が違いますので、色数を増やすことにより、より深みのある表現ができます。色数のあまり多くない手捺染の場合、注染に比べ製造コストが安くなります。
注染手ぬぐいに比べて、顔料で染める手捺染は生地に堅さを感じられます。染める色面積が大きくなれば質感が低下しますので、あまりベタ面の多いデザインは適しません。また、色褪せしにくいのも手捺染の特徴の一つです。



